テニスのドロップショットの打ち方、コツ、注意点

テニスのトッププロテニスプレーヤーの試合を30年くらい観戦していますが、以前より良く見る機会が増えたのがドロップショットを打つシーンです。

以前は、ドロップショットは、「卑怯だ」、「せこい」などというイメージが少しあったような気もしますが、最近では、高度なテクニックを必要とする戦略的なショットと認識されました。

そのドロップショットですが、特に日本のエースである錦織圭選手は、ラケットとボールのタッチ(感覚)が優れているので、非常に上手いですね。ここぞという場面で、効果的にドロップショットを繰り出している印象があります。

そのドロップショットですが、一般プレーヤーで得意としている人は少ない気がします。

 

なぜなのだろう??理由としては

1.そもそもドロップショットを打とうと思わない
2.ドロップショットを打つ場面が少ないので、わざわざドロップショットの練習をしない
3.失敗した時の精神的ダメージが大きい
4.相手の逆襲が怖い
5.いざドロップショットを打ってみても相手にバレバレ

などなど、色々な理由があると思います。

 

実は、私もドロップショットを打つ機会が、これまでほとんどありませんでした。

私は、ダブルス専門でプレーしていることもあり、シングルスほどドロップショットを打つ機会がないため、ドロップボレーを打つことがあっても、ドロップショットを積極的に打つことはありませんでした。

 

しかし、2015年の全仏オープンで、錦織選手の試合をテレビで観戦していて、ちょっとドロップショットに興味を持ちだして、少し練習するようになりました。
そして、2016年の春のダブルス大会くらいから、ちょこちょこドロップショットを実戦で打つようになりました。

ちょこちょこと言っても、1試合で1本~2本打つか打たないか?のレベルですが、意外と効果的に打てているような気がします。

そこで、私がドロップショットをどのように練習して、どんな場面でダブルスの試合で応用しているのか?紹介します。

 

ドロップショットとは、ネット際にボールを落とすショットで、相手コートに2バウンドさせることを目的としています。

パワーやスピードよりも、ボールのタッチとコントロール、そして相手にネット際に落とすことをギリギリまで察知されずに不意をつくのが重要なショット。

【フェデラー動画  ドロップショットベスト10】

 

ドロップショットの練習開始

まずは、打つ球数を増やしてドロップショットの感覚をつかむため、壁打ちで練習開始。

壁に向かって、柔らかくドロップショットを打ち続けることで感覚を覚えることに。

壁と自分の距離を短くして、壁に書かれているネットの高さの線のギリギリ上に少し山なりの軌道で落とすようにショットを打ち続けて、ラケットとボールのタッチ感覚をつかむ。

 

ドロップショットのコツ

・ボールの下を上向きの面で柔らかく打ち、アンダースピン(逆回転)を適度にかけて、フワッとした山なりの軌道をマスターする。

・ボールの頂点がネットの真上ではなく、ネットにたどり着く前に頂点にする。ネットの真上では、落下がはじまっている感じ。

・高さを意識することで、バウンド後の距離を出にくくする。

・意外と、集中力が必要

 

次の段階として、コートで球出しをしてもらい、トップスピンとフワッとネット際にドロップショットを交互に打つ練習を開始。

 

コート練習で気づいた点

1.瞬時のグリップチェンジが難しい

ドロップショットは、アンダースピンをかけて柔らかくネット際に打つので、スライスを打ちやすいコンチネンタルグリップに握り変える必要があります。
その時、相手にギリギリまでグリップチェンジをするのをわからないようにする必要があるのですが、これがなかなか大変。

 

私の場合、特にフォアハンドは、厚めの握り(セミウエスタングリップからウエスタングリップの中間ぐらい)なので、グリップチェンジが簡単ではない。
錦織圭選手なんかは簡単そうにやっているけど、やはり普段からの練習が必要だと痛感。

その変わり、バックハンドのスライスショットに関しては、もともとコンチネンタルグリップなので、グリップチェンジの必要もなく非常にスムースにドロップショットを打てる気がしました。

バックハンドスライスで深いショットを打つふりをして、ややラケット面を上向きにしつつ、フォロースルーを短めにすることで、バックハンドのドロップショットは打てます。

バックハンドのスライスショットで、深いショットとドロップショットを交互に打つ練習をして、さらに感覚をつかみました。

 

2.コートの深くからのドロップショットはリスクが高すぎる

自分が守っているコートの深くからネット際にドロップショットを打つのは、非常に難度が高い。
ネットに引っかけてしまったり、思ったより距離が出てしまい、相手に簡単に追いつかれてしまう可能性が高くなる。

よってある程度、相手のショットが浅い場面や、バックラインより内側で打つ機会にドロップショットを打つのが、リスクが少なく効果も高い。

 

3.ストレートよりもクロス

ストレートに打つ場合、ネットの高いところを通さなければならないので、やや難易度は上がる。
ドロップショット感覚をばっちりつかむまでは、ネットの低いところを通すことが出来る、クロスや逆クロスでのドロップショットがおすすめ。

クロスや逆クロスのドロップショットの打ち方に慣れてきたら、次の段階で「ストレートのドロップショットもやってみる!」というステップが良さそう。

 

実際にダブルスでドロップショットを打ってみる

相手ペアの1人が後ろで打ち合う雁行陣で、自分も後ろで打ち合う時、相手ショットがやや浅くなった場面。
この時、自分がバックハンドのアプローチショットをスライスで深く打つと見せかけて、浅くドロップショット打つ。

練習で「効果あり」とわかって、試合でもここぞという時に使っています。グリップチェンジの必要がなく、相手にバレにくいです。

 

フォアハンドのトップスピン強打と見せかけてのドロップショットは、いきなり試合で実践するのは、一般プレーヤーにはやや敷居が高い気がします。まずはバックハンドスライスの深いショットと見せかけてからのドロップショットを練習することをオススメします。

ダブルスはもちろんですが、シングルスでも応用の利くショットのはず。

 

試合展開的に余裕があって、プレッシャーがあまりかからない場面で、フォアハンドの強打と見せかけてのドロップショットを数回打ったことがあります。相手にバレないように打つのがなかなか難しいので、まだシビアな展開での場面では、打ち切れないところがあります。

 

ドロップショットを打った後の注意点

ドロップショットは、相手コートに2バウンドさせるのが理想ですが、2バウンドする前に相手が届いて返球されることも想定する必要があります。

よって、ドロップショットを打った後は、打ったボールを追いかけるようにネットに詰めて、相手がなんとか取って返球するショットのコースをふさぎましょう。
こうすることで、仮に相手がドロップショットを取ったとしても、次のボレーでオープンコート(広く空いたスペース)に楽に決めることが出来ます。

 

最後に

ドロップショットの練習は、的当てゲーム感覚で楽しいです。あまりやらない練習だとは思いますが、試しにやってみてください。

バックハンドスライスを普段から打っているプレーヤーは、特にドロップショットの感覚はつかみやすいと思うので、ドロップショット練習をオススメします。

また、ドロップショットは、パワーやスピードよりも、タッチ・コントロール・タイミングが重要ですから、非力な女性でも練習次第でマスターできるショットです。一般女性プレーヤーがチャレンジしてみる価値はあると思います。

練習次第では、「ドロップショット達人」になれるかもしれませんね(^o^)

※ドロップショットの練習をしてみて、「自分には難しいなぁ」と思ったら、無理に試合で使う必要はないと思います。
私もこれまであまりドロップショットを試合で打つことはありませんでしたが、それでも草テニストーナメントで何度も優勝しています。

但し、ドロップショットが打てると、広くコートがつかえるし、相手のダメージも大きいです。練習する前から諦めずに、とりあえず練習してみる価値は十分にありますよ(^o^)

 

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